客観性を忘れない

常に客観性を忘れない事。自己を失わないための言葉です。
 


ものの内部を見よ 投稿日2025年3月30日
"ものの内部を見よ。いかなるものの固有な性質も価値も君の眼を逃れることのないように。" 自省録/アウレーリウス   ものの本質を見ようとする力は大切だと思われますが、これが集団で活動する際に [...]

冷眼を浄拭すべし 投稿日2025年1月3日
君子は宜しく冷眼を浄拭(じょうしょく)すべし、慎んで剛腸(ごうちょう)を軽々しく動かすなかれ。 君子は冷静な見識を曇らすことないようにすべきである。自身の思いを軽々しく変えるような事があってはならない [...]

人生はもとよりこれ一傀儡なり 投稿日2024年11月4日
人生は原(もと)よりこれ一傀儡(かいらい)なり、ただ根蒂(こんてい)の手に在るを要すれば、一線乱れず、巻舒(けんじょ)自由、行止我に在り。一毫(ごう)も他人の提掇(ていてつ)受けざれば、便(すなわ)ち [...]

ものごとを正しく把握しようとする熱意 投稿日2024年9月16日
アウレーリウスは義父で第15代ローマ皇帝のアントーニヌス・ピウスに畏敬の念を持っていたようで、その理由を『自省録』に書き出しています。その内容をいくつか抜粋してみました。   ・ものごとを [...]

人間は自分が信じたいことを・・・ 投稿日2024年4月2日
人間は自分が信じたいことを喜んで信じるものだ。 『ガリア戦記』/ジュリアス・シーザー   信じた対象への敬意からか、はたまた自身の判断を否定したくないためか、そんな理由で人は一度信じるとな [...]

中傷を信ずるものによりてなり 投稿日2024年2月24日
中傷される者は二重に傷つけられる。第一に中傷を言う者によりて、第二には中傷を信じる者によりてなり。 ヘロドトス   ヘロドトスは紀元前のギリシャの歴史学者で「歴史の父」と呼ばれています。紀元 [...]

情報が変われば意見は変わる?! 投稿日2024年2月23日
”情報が変われば、意見は変わります。あなたはどうですか?” イギリス人の経済学者、ジョン・メイナード・ケインズの言葉です。   実際は何も変わっていないのに、情報だけで人の感情や考え方は変わ [...]

無邪気に公正に考えるべし 投稿日2024年2月23日
ベンジャミン・フランクリンの十三徳目 その七   誠実 偽りで人を傷つけることなかれ。無邪気に公正に考えるべし、しゃべる場合もそうあるべし。   偽りでないとしても聞き伝えの噂話や [...]

相去ること霄壤なり 投稿日2023年9月16日
己を返みる者は、事に触れみな薬石と成る。人を尤(とが)むる者、念を動かせばすなわちこれ戈矛(かぼう)。一は以って衆善の道を闢(ひら)き、一は以って諸悪の源を濬(さら)う。相去ること霄壤(しょうじょう) [...]

是れを過ちと謂う 投稿日2022年12月10日
子曰(いわく)、過(あやま)ちて改めざる、是(こ)れを過ちと謂(い)う 孔子/論語・衛霊公代十五   自身も若い頃はプライドから過ちを認められず、なかなか前に進めない状況に陥るこ [...]

冷眼にて人を観る 投稿日2022年12月4日
冷眼観人、冷耳聴語、冷情当感、冷心思理 冷眼にて人を観、冷耳にて語を聴、冷情にて感に当たり、冷心にて理を思う 洪自誠/菜根譚   「冷」は冷静なという意味。人とは何事にも感情が入りやすいもの [...]

則ち誠聞こえず 投稿日2022年1月8日
観聴不参則誠不聞 観聴参せずんば、則ち誠聞こえず 自らの目で見、耳で聞かなければ、真実は見えてこない。   韓非子   韓非子は、取次ぐ者を置いて任せてしまうと、臣下の声が届き難く [...]

衆これを悪むも必ず察す 投稿日2021年9月26日
子曰、衆悪之必察焉、衆好之必察焉 子曰、衆これを悪(にく)むも必ず察し、衆これを好むも必ず察す。 孔子/論語・衛霊公代十五   先生(孔子)はこう言った「人々が悪く言う時もよく事情を察し [...]

公平正論には手を犯すべからず 投稿日2021年8月8日
公平正論には、手を犯すべからず。一たび犯せば則ち羞を万世に残す。権門(けんもん)私竇(しとう)には脚を着くべからず。一たび着けば終身の汚点とす。 私欲のために公平正論を退ける様な事をしてはいけない。一 [...]

愛悪の念頭、最も藻鑑を累わす 投稿日2021年7月23日
愛悪の念頭、最も藻鑑(そうかん)を累(わずら)わす 好き嫌いが念頭にあれば、その人の人間性を判断するのに心を煩わす。 佐藤一斎/言志録 この言葉はもっともな事ではありますが、いつの時代も『愛悪の念頭』 [...]

過を改むる者は鮮なし 投稿日2021年7月22日
昨の非を悔ゆる者は之れ有り、今の過(あやまち)を改むる者は鮮(すく)なし 過去の事で後悔する者はいるが、現在の過ちに気付いて改める者は少ない。 佐藤一斎/言志録 若い頃は後悔の繰り返しでしたが、先が見 [...]

外から見て御覧ナァ 投稿日2021年7月18日
内で喧嘩をして居るからわからないのだ。 一つ、外から見て御覧ナ。直きにわかつてしまふよ 勝海舟/海舟語録   西洋列強を前に、国内で揉めている時ではないと言う趣旨の言葉と思われるのですが、や [...]

我身にとり物を忌むことなし 投稿日2021年7月15日
我身にとり物を忌むことなし 宮本武蔵/独行道   自分自身は物事を見た目や感情のみで嫌うことはない。と言った意味だと思われます。 確かに先入観だけで物事を判断するのは賢明なことではないのかも [...]

善悪につき他を妬まず 投稿日2021年7月12日
善悪につき他を妬(ねた)まず 宮本武蔵/独行道   武蔵の言葉は人の心に響く理解し易いものも多いのですが、難解なものも結構、登場します。特に『独行道』は壁書文なので一つの文章が短く表記され、 [...]

萬づ依怙の心なし 投稿日2021年7月11日
萬づ依怙の心なし 宮本武蔵/独行道   贔屓の心を捨て客観的になる事で、全ての事に対して冷静な判断をできるようになるという解釈でよいのでしょうか? [...]

世の大がねに合せて見る時は 投稿日2021年6月29日
実の道を知らざる間は佛法によらず、世法によらずおのれおのれは慥(たし)かなる道と思ひ、よき事と思へ共、心の直道よりして、世の大がねに合せて見る時は、其身其身の心のひいき、其目其目の心のひずみによる、実 [...]

孟子の三言を師とすべし 投稿日2021年6月16日
読書の法は、当(まさ)に孟子の三言を師とすべし。 読書の方法は、孟子の三つの言葉を師とすべきである 佐藤一斎/言志録   「孟子の三言」とは次の通りです。 〇「意を以て志を逆(さか)う」‥‥ [...]

良くないことになぜ従うのか 投稿日2021年6月14日
古くからの風習と言えども、良くないことになぜ従うのか 垂仁天皇/日本書記   垂仁天皇の弟・倭彦命が薨去したため陵に埋葬されますが、この時に殉死の慣習で近習の者を集め陵の周りに生き埋めにしま [...]

目に見ヘぬ所をさとつて知る事 投稿日2021年6月13日
目に見ヘぬ所をさとつて知る事 宮本武蔵/五輪書-地の巻-   目に見えるところだけ、耳に入るところだけを信じたがための、苦い経験。そんな経験が幾つかあって、やっとこの言葉の意味が理解できるよ [...]

仏神は尊し仏神をたのまず 投稿日2021年6月11日
仏神は尊し仏神をたのまず 宮本武蔵/独行道 仏や神は尊い、しかし仏や神に思いを叶えてくれるような願い事はしない。 人事を尽くして天命を待つという言葉がありますが、この言葉も神に頼るという意味ではなく [...]

勝海舟の不党のすゝめ 投稿日2021年5月18日
勝海舟は多数の弟子や学びを請う若者が多かったにも関わらず、党を作って時世を動かそうという行動をとっていません。 この事について『氷川清話』にはこのような海舟の言葉が載せられています。   人 [...]

独立自信を貴ぶ 投稿日2021年5月16日
士は独立自信を貴ぶ。熱に依り、炎に附くの念を起こすべからず。 佐藤一斎/言志録   志の高い人は、自分の考えを持って行動する事を貴ぶものである。勢いのあるものに寄り従うような気を起こしてはい [...]

着眼高ければ 投稿日2021年5月16日
着眼高ければ、則ち理を見て岐せず。 高い目線で物事を望めば、道理がよく見えて迷うことがない。 佐藤一斎/言志録 [...]

自由自在気随気儘だよ 投稿日2021年1月20日
およそ天下に乾児(こぶん)のないものは、恐らくこの勝安芳一人だらうよ。それだから、おれは、起きようが寝ようが、喋らうが、黙らうが、自由自在気随気儘だよ。 海舟は氷川清話(講談社学術文庫)でこのように [...]

あなどるべからず。迷うべからず。 投稿日2018年5月1日
養生訓巻第五には次のとおり書かかれてます。 「日月、星辰、北極、神廟に向って、大小便すべからず。又、日月のてらす地に小便すべからず。凡(おおよそ)天神、地祇(土地の神)、人鬼おそるべし。あなどるべから [...]

不偏不党 投稿日2018年4月19日
益軒は「養生訓」巻第二の末項に次の通り書いています。 「後人、その偏見に従いて組するは何ぞや。凡(おおよそ)職見なければその才弁ある説に迷いて、偏執に泥(なず)む。」 (後世の人は、その偏見に簡単に [...]