困難な時は

困難に向かい合うのは厳しく辛いものですが、困難を乗り切る大切さと困難に対する心構えを説く言葉です。
 


諸君は必ず失敗する 投稿日2025年3月30日
諸君は必ず失敗をする。成功があるかも知れないけれども、成功より失敗が多い。失敗に落胆しなさるな、度々失敗するとそれで大切な経験を得る。 大隈重信 東京専門学校(現早稲田大学)得業式兼創立15周年祝典 [...]

体がへこたれないのに 投稿日2024年10月6日
「君の肉体がこの人生にへこたれないのに、魂のほうが先にへこたれるとは恥ずかしいことだ。」 自省録/アウレーリウス   コメントを書くと蛇足になるので止めにしておきます。 [...]

苦しみを恐れる者は・・・ 投稿日2024年4月4日
苦しみを恐れる者は、その恐怖だけですでに苦しんでいる。 モンテーニュ 似たような古人の言葉を二つ挙げておきます。   勝海舟 「胸に始終気掛りになるものがあって、あれの、これのと、心配ば [...]

困難は分割せよ 投稿日2024年2月24日
「困難は分割せよ」はデカルトの言葉のようです。こんがらがった問題は、問題点を洗い出し、いくつかに小分けにして、一つ一つ解決するとよいという意味のようです(蛇足ですが)。ナルホドと唸る言葉です。 デカル [...]

外的の理由で苦しむとすれば・・・ 投稿日2024年2月23日
君が何か外的な理由で苦しむとすれば、君を悩ますのはそのこと自体ではなくて、それに関する君の判断なのだ。 マルクス・アウレリウス   マルクス・アウレリウスは第16代ローマ皇帝で西暦121年~ [...]

禍は免るること能わず 投稿日2023年3月21日
数有るの禍(わざわい)は竟(つい)免るること能(あた)わず。 人は禍に見舞われると神に祈ってこれを祓おうとするが、元々、禍福は多数あって決して避けられるものではない。もし、一時的に避ける事ができたとし [...]

苦は楽の種、楽は苦の種 投稿日2023年3月11日
苦は楽の種、楽は苦の種と知るべし。 水戸光圀の言葉とする書籍もありますが、原典は不明です。 光圀は時代劇『水戸黄門』で超有名ですが、歴史的には日本の史書『大日本史』の編纂を指示した事でも知られていま [...]

是れを過ちと謂う 投稿日2022年12月10日
子曰(いわく)、過(あやま)ちて改めざる、是(こ)れを過ちと謂(い)う 孔子/論語・衛霊公代十五   自身も若い頃はプライドから過ちを認められず、なかなか前に進めない状況に陥るこ [...]

待てば霽る待たざれば沾濡す 投稿日2022年6月5日
待てば霽(は)る。待たざれば沾濡(てんじゅ)す。 待てば晴れる。待たなければ濡れてしまうことになる。 佐藤一斎/言志録   事が上手く行かない時は待っていれば、じきに好転するものだ。慌てて行 [...]

三十六策、是れ走を上計とす 投稿日2021年8月22日
檀公三十六策、是れ走(にぐる)を上計とす 三十六計逃げるにしかず。 蕭子顕/南斉書・王敬則伝   檀公(だんこう)・・・南北朝時代の宋の将軍・檀道済(だんどうさい)の事。『兵法三十六計 [...]

逆境の中に居ればみな薬石 投稿日2021年8月13日
逆境の中に居れば、身の周りみな鍼砭薬石(しんぺんやくせき)なり、節を砥(と)ぎ行いを礪(みが)きて、而(しかも)も覚らず。順境の内に処れば、前尽(ことごと)く兵刃戈矛(へいじんかぼう)で満る、膏(あぶ [...]

是れ多少実際の学問なり 投稿日2021年8月7日
山に登り、川海を渉り、数十百里を走り、時有って露宿して寝ず、時有って饑えれども食わず、寒けれども衣ず、此(こ)は是(こ)れ多少実際の学問なり。   佐藤一斎は『言志録』で実践の重要性をこの様 [...]

わが気に入らぬことが・・・ 投稿日2021年6月16日
わが気に入らぬことが、わがためになるものなり 鍋島直茂 直茂は肥前・龍造寺隆信の家臣で、龍造寺氏の佐嘉城が大友宗麟の大軍に囲まれた際、今山に陣する大友の本陣に夜襲をかけます。酒宴の後の寝込みを襲われた [...]

我に七難八苦を与え給え 投稿日2021年6月13日
願わくば我に七難八苦を与え給え 山中鹿之介   中山鹿之介は毛利氏に滅ぼされた尼子氏の家臣で、尼子氏の再興に命を掛けますが支援する織田軍が兵を引いたため孤立し敗れ、毛利の軍に捕らえられ斬られ [...]

天いまだにその人を棄てざるなり 投稿日2021年6月8日
天のその人に禍するは 天いまだにその人を棄てざるなり 天がその人に禍を下すのは、天が未だにその人を捨てていないからである 藤原藤房 藤房は後醍醐天皇に仕え、鎌倉幕府を倒すために奔走します。討幕後の「建 [...]

免れんと欲するは不可なり 投稿日2021年5月18日
おおよそ、身に降りかかってくる艱難変故、屈辱讒謗、払逆は、みな天がわが才を成長させるために課すもので、砥礪切磋の実践である。志を高く持つ者は、これに対応する方法を熟慮すべきである。なにも考えずにこれら [...]

妄動することを得ざれ 投稿日2021年5月16日
処し難き事に遭わば、妄動することを得ざれ。須らく機の至るを候いて之に応ずべし。 佐藤一斎/言志録   対処が難しい問題が発生した場合、妄りに動いてはいけない。熟慮の上、よく機会を窺って対処す [...]

その身を世間の風浪に投ず 投稿日2021年2月23日
天下は、大活物だ。区々たる没学問や、小智識では、とても治めて行くことは出来ない。世間の風霜に打たれ、人生の酸味を嘗め、世態の妙を穿ち、人情の微を究めて、しかる後、共に経世の要務を断ずることが出来るのだ [...]

理屈ではわからない 投稿日2021年1月23日
およそ世間の事には、順潮と逆潮とがある。したがって気合も、人にかかって来る時と、自分にかかって来る時とがある。気合が人にかかったと見たら、すらりと横にかわすのだ。もし自分にかかって来たら、油断なくずん [...]

無神経のすゝめ 投稿日2019年9月11日
無神経ほど強いものはない・・・(中略) 無闇に神経を使って、矢鱈に世間の事を苦に病み、朝から晩まで頼みもしないことに奔走して、それがために頭が禿げ鬚が白くなって・・・(中略) おれなどはとても(そうは [...]

めし食う時ぐらいは・・・ 投稿日2019年8月20日
怒の後、早く食すべからず。食後、怒るべからず。 憂ひて食すべからず。食して憂ふべからず。 頻繁に怒ってる人やいつも悩んでいる人に贈る言葉でしょうか。 健康のため、ご飯食べる時ぐらいは嫌なことを忘れま [...]

心は身の主也 投稿日2019年8月20日
心は身の主也、しずかにして安からしむべし。 身は心のやつこなり、うごかして労せしむべし。 養生訓 巻第一 [...]

寝転んで待つのが第一サ。 投稿日2019年2月24日
最近、勝海舟の談話集「氷川清話」(講談社学術文庫)を読んでいるのですが、その中で海舟は悪い立場に陥った際の対処方法を次のとおり語っています。   「上がった相場も下がるときがあるし、下がっ [...]

禍と福について 投稿日2018年5月16日
「命の長短は身の強弱によらず、慎と慎しまざるによれり。白楽天が語に、福と禍とは、慎と慎しまざるにあり、といえるが如し。」と養生訓で益軒は語っています。 (寿命は身体の強弱ではなく慎むか慎まないかで決ま [...]