大和俗訓

「養生訓」「和俗童子訓」と共に「益軒十訓」を代表する教訓書。「養生訓」が健康管理を中心に書かれていいるのに対し「大和俗訓」は儒教を元とした道徳訓になります。益軒はこの書の自序に次の通り書いています。

「・・・漢字を知らざる人の為に、いささかむかし聞きける所のことわりを今の俗語を以ってかきあつめて八巻とし、名づけて大和俗訓という。」

八巻の内容は巻之一(為学上)、巻之二(為学下)、巻之三(心術上)、巻之四(心術下)、巻之五(衣服、言語)、巻之六(躬行上)、巻之七(躬行下)、巻之八(応接)の八巻九編になります。
益軒はこの書を学問を修める人のためだけではなく、町民や農民など多くの民衆に伝えたかったに違いありません。

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【「大和俗訓」に関する投稿】

利は害の本、福は害の先とす 投稿日2026年1月25日
利を求むれば、必ず、害あり。福を求むれば、必ず、禍あり。故に、韓詩外傳に曰く、利は害の本(もと)、福は害の先とす。 ・・・ 只、わが身を慎み、分を安んじ、わが職分を力(つと)めて、天命にまかすべし。利 [...]

人の誹はやむべからず 投稿日2026年1月17日
人、われを誹(そし)らば、誹るものを咎(とが)むべからず。わが身に省みて求むべし。わが身に、一分の過あり、人われを誹ること十分なりとも、わが誤りより起こりしことなれば、恨むべからず。わが過を責むべし。 [...]

陰徳は人知らざれども天道に叶ふ 投稿日2026年1月12日
貝原益軒は『大和俗訓-心術上-』で「陰徳」についてに下記の通り書き出しています。   人に患ひを憂ひ、人の喜びを喜び、人を憐み恵むに、鰥寡孤獨(かんかこどく)の便りなき人を先にし、人の飢えた [...]

わが嫌ふことを人に施すべからず 投稿日2026年1月2日
わが心を以って、人の心を推し量り、わが嫌ふことを、人に施すべからず。わが好むことは、人に施すべし。是れ、仁を行ふ道なり。 我が思いで人の思いを推し量って、自身がされて嫌なことは人には施してはいけない [...]

誰か過ちなからん 投稿日2023年11月4日
古語に、人聖人にあらず、誰か過(あやま)ちなからん。過ってよく改む。善、これより大なるはなしといへり。程子も、学問の道他(ほか)なし。其(その)不善を知れば、速(すみやか)に改めて善に順(したがう)ふ [...]

人を謗らずは難しい? 投稿日2018年11月18日
貝原益軒の 大和俗訓 巻之五 言語 には次の通り書かれています。   人をそしるは、其の人に対せず、かげにてひそかに言ふことなれば、其人知るべからず、何の害かあらんと思ふは愚かなり。そしりは [...]