欲と無欲に関して

欲を否定することはできませんが、それを満たすために大切な事を失う事もあるかもしれません。欲の質を見直すための言葉です。
 


すなわち一分を超脱す 投稿日2025年3月30日
人生、一分を減省(げんしょう)せば、すなわち一分を超脱す こだわりや欲を忘れれば、それに見合った囚われから開放される。 菜根譚/洪自誠   減省・・・減らす [...]

此れ坐忘と謂う 投稿日2024年9月8日
肢體(したい)を墮(おと)し、聰明を黜(しりぞ)け、形を離れ知を去りて、大通に同ず、此(こ)れ坐忘と謂(い)う。   身体を離れ、聡明さを棄て、形に囚われる事なく、知識を忘れれば、道に通じる [...]

足るは足るを知るなり 投稿日2024年3月23日
老子は満足を知る事の重要性を次の通り語っています。   天下に道あれば走馬を却(しりぞ)け以って糞(つちか)う。天下に道なければ戎馬(じゅうば)、郊に生ず。 天下に『道』があれば馬は田畑を耕 [...]

上善は水の如し 投稿日2024年3月10日
上善は水の如し、水は善く万物を利して争わず、衆人の悪(にく)む所に居る。故に道に幾(ちか)し。 最善の生き方は水のようである。水は万物に利を与え争うことがない。そして人々の好まない低い所へ流れる。故に [...]

金銀も土石のごとく思うなり 投稿日2023年11月12日
我今の生涯は、一身の安楽より外、何の望もこれなし。金銀も用なければ、土石のごとくおもふなり。又人に用られ、誉を得んと思ふ心もなし。奇麗なる家作、衣服等も無用なり。朝夕の食美味を用ゆべからず。只飢ゑず寒 [...]

一物を多くすれば・・・ 投稿日2023年9月3日
一物(ぶつ)を多くすれば斯(ここ)に一事を多くし、一事を多くすれば斯に一累を多くす。 物を増やせばやる事が増える。やる事が増えれば煩わしさが増える。 佐藤一斎/言志録   完璧を求めて新し [...]

奔馳角逐の心を消すべし 投稿日2022年5月3日
自ら老て少を視れば、以て奔馳(ほんち)角逐(かくちく)の心を消(しょう)すべし。自ら瘁(すい)より栄を視れば、以て紛華(ふんか)靡麗(びれい)の念を絶つべし。 老いた立場で若い時を見る事で、むやみに [...]

心に貪りなき時は人に諂わず 投稿日2021年6月26日
心に貪りなき時は人に諂(へつら)わず 上杉謙信/家訓十六ヶ条   「欲が少なければ、人に媚び諂う必要もなくなる。」という意味でしょうが、社会で生きて行く上では、そうも言っていられないという所 [...]

古き道具は所持せず 投稿日2021年6月21日
末々代物となる古き道具は所持せず 将来、高価な価値を持つ様な古い道具は所持しない。 宮本武蔵/独行道   武蔵は価値がある物、高価な物を身のまわり置く事を好まなかったようです。 また、『独行 [...]

勝たむとうつべからず 投稿日2021年6月17日
勝たむとうつべからず負けじとうつべきなり 博打は勝とうとして打ってはいけません。負けないように打つのです。 吉田兼好/徒然草   吉田兼好が勝負に勝つ秘訣を尋ねた際に、博打名人が語った勝負事 [...]

欲も亦善悪有り 投稿日2021年6月14日
生物必ず欲有り。地(じ)、善悪を兼ぬ。故に欲も亦(また)善悪有り。 佐藤一斎/言志録   生き物には必ず欲がある。人の地(本質)も善悪両方を兼ね備える。故に人の持つ欲にも善の欲と悪の欲の両方 [...]

養生の至れる法あり 投稿日2018年5月10日
益軒は「古人の教えに養生の至れる法あり」と養生訓で三人の言葉を挙げています。 孟子 「寡欲」(欲を寡[すく]なく) 王昭素 「身を養う事は欲を寡するにしくはなし」 [...]

宝石で雀を撃つが如し 投稿日2017年8月5日
益軒は「養生訓」で次の通り語っています。 「宝石を礫(つぶて・石ころ)として雀を撃たば、愚なりとて、人必ず笑はん。・・・中略・・・かろき小なる欲を貪りて身を損なうは、軽重を知らずというべし。」 これは [...]