善を責むるは朋友の道なり。只だ懇到切至(こんとうせつし)にして以って之に告ぐべし。然らずして、徒(いたず)らに口舌に資(と)りて、以て責善の名を博せんとせば、渠(か)れ以て徳とな為さず、卻(かえ)って以て仇と為さん。無益なり。
善を行うように責める事は友として当然のことだが、ただそれを行うには親切丁寧な心をもって助言すべきである。口舌に任せて責めると、友はその言葉に感謝するどころか、逆に怨みを抱く事になる。これは自分にとって無益なことである。
佐藤一斎/言志録
自分と考え方が違うからといって、頭ごなしに相手を否定する行為もチョットチョットといった感じでしょうか・・・