直なる道を務めては手に打ち勝ち、目に見る事も人に勝ち、又鍛錬を以て總體(からだ)自由になれば身にても人に勝ち、又道になれたる心なれば心を以ても人に勝ち此所に至つては、いかにして人に負くる道有らんや
真実の道を進む事によって、技で勝ち、目で見える事でも勝ち、また鍛錬をもって体が自由になれば、身体でも勝ち、また道を心得れば精神でも勝ち、ここに至ればどうして人に負ける事があるだろうか
宮本武蔵/五輪書-地の巻-
かの松任谷由実女史も「ひとつやれる事が増えるたびに、私は自由になれる」とラジオで語っていましたが、武蔵の「鍛錬を以て總體自由になれば」と言う言葉と通じるところがありそうです。