千金も一時の歓を結び難く、一飯も竟(つい)に終身の感を致す。蓋(けだ)し愛重ければ反して仇をなし、薄極まわりて翻(ひるがえ)って喜びをなす也。
大金を贈っても喜ばれない事があれば、一度の食事を提供しただけで一生感謝されることもある。思いやりが過ぎればありがた迷惑となり、逆に小さな事でも大きな助けになる事がある。
洪自誠/菜根譚
調子が良い時には期待しない応援がいろいろと入るものですが、しんどい時にかけられた言葉は心にしみるものです。自信が強すぎるとこの辺に気が付くのに少々時間がかかるのかもしれません。
竟に・・・遂に。最後は。
蓋し・・・思うところ。