構えあって構えなし
宮本武蔵/五輪書-水の巻-
流儀ごとに太刀の構えはあるが、構えは勝負に勝つための一つの手法に過ぎない。構えにこだわり過ぎると、臨機応変の手段を選択する妨げとなる。
新選組で沖田総司、永倉新八と剣技を争った斎藤一もこう語っています。
「どうもこの真剣の斬合というものは、敵がこう斬り込んでき来たら、それをこう払っておいて、そのすきにこう斬り込んで行くなどということはできるものではなく、夢中になって斬り合うのです。」
『新選組始末記』の山川健次郎氏(白虎隊隊士、のち東大総長、九大総長)談