衆は害に陥りて能く勝敗を為す


これを亡地に投じて然(しか)る後に存し。これを死地に陥れて然る後に生く。
衆は害に陥りて然る後に能く勝敗を為す。

孫子/九地篇

 
兵は死ぬか生きるかの状況に陥れてこそ生き残れる。
集団というものは窮地に陥ってこそよく戦うものである。
 


「背水の陣」の言葉で有名な韓信は川を背に趙の大軍と戦い勝利を得ますが、その際にここで取り上げた『孫子』の言葉を参考にしたとされています。