順調満帆な時の戒め

人生、谷あり山あり。順調な時ほど気を引き締めなければなりません。驕り、高慢、慢心そんな態度を戒める言葉です。
 


将は驕るべからず 投稿日2025年3月30日
将は驕(おご)るべからず。驕れば則ち礼を失う。礼を失えば則ち人離る。 諸葛亮集   『諸葛亮集』は晋代以降に諸葛孔明の言葉や逸話をまとめた書物のようです。 [...]

信言は美ならず、美言は信ならず 投稿日2024年8月16日
信言は美ならず、美言は信ならず。 老子 自身のためになる忠告は心に苦く感じるものであり、逆に自身にとって快い言葉は信用できるものではない。   伝統の文化や技術、芸能に身を置く者でもなく、 [...]

賞賛を自己の一部とは考えない 投稿日2024年3月9日
"なんらかの意味において美しいものはすべてそれ自身において美しく、自分自身に終始し、賞賛を自己の一部とは考えないものだ。実際人間は賞められてもそれによって悪くも良くもならない。" 自省録/マルクス・ア [...]

人を棄てあるいは笑うべからず 投稿日2024年2月24日
山岡鉄舟は「人にはすべて能不能あり 一概に人を棄てあるいは笑うべからず」という言葉を残していますが、鉄舟にとって絶対に捨てられなかった人物とは、おそらく薩摩の益満休之助の事だと思われます。   [...]

我、人に功あれば念うべからず 投稿日2023年10月7日
我、人に於いて功あれば念(おも)うべからず。しかして過ちは則ち念わざるべからず。人、我に恩あれば忘るべからず。しかして怨みは則ち忘るざるべからず。 人にためにしたことは忘れてしまうべきだが、人に迷惑 [...]

相去ること霄壤なり 投稿日2023年9月16日
己を返みる者は、事に触れみな薬石と成る。人を尤(とが)むる者、念を動かせばすなわちこれ戈矛(かぼう)。一は以って衆善の道を闢(ひら)き、一は以って諸悪の源を濬(さら)う。相去ること霄壤(しょうじょう) [...]

苦は楽の種、楽は苦の種 投稿日2023年3月11日
苦は楽の種、楽は苦の種と知るべし。 水戸光圀の言葉とする書籍もありますが、原典は不明です。 光圀は時代劇『水戸黄門』で超有名ですが、歴史的には日本の史書『大日本史』の編纂を指示した事でも知られていま [...]

菜根譚・寵辱に驚ず 投稿日2021年6月8日
寵辱に驚ず、閑(しず)かに看(み)る庭前の花開き花落つるを。   人気を得ても、辱しめを受けても右往左往することなく、庭先に咲き、また落ちる花をひとり静かに眺めて見る様な心境が大事である。 [...]

己れを喪えば斯に人を喪う 投稿日2021年6月8日
己れを喪(うしな)えば斯(ここ)に人を喪う。人を喪えば斯に物を喪う。 自身を失えば周りの人は去って行く。人が去ってしまえば同時に多くの大切な物を失う事になる。 佐藤一斎/言志録   天狗に [...]

傲は長ず可からず 投稿日2021年6月6日
貝原益軒は五経の一つ『礼記』から「楽しみは極むべからず」という言葉を取り上げていますが、佐藤一斎も同じ文節から「傲は長ず可からず。欲は従(ほしいままに)にす可からず」という言葉を挙げています。 ただ一 [...]

伝習録・人生の大病は傲の字なり 投稿日2021年5月30日
人生の大病はただこれ一の傲の字なり 人生で罹る最大の病は、ただひとつ傲慢になることである。   この言葉を残したのは、中国•明の時代に陽明学を起こした王陽明になります。王陽明が生きた時代は日 [...]

菜根譚・欹器は満を以って覆る 投稿日2021年5月23日
『欹器(いき)』とは水を入れる器の事で、水が満杯になると自然と覆って水を吐き出し、また水が溜まりだすと垂直に立ち安定し、水が満杯になると覆って水を吐き出すと言った動きを繰り返す装置のようです。菜根譚に [...]

理屈ではわからない 投稿日2021年1月23日
およそ世間の事には、順潮と逆潮とがある。したがって気合も、人にかかって来る時と、自分にかかって来る時とがある。気合が人にかかったと見たら、すらりと横にかわすのだ。もし自分にかかって来たら、油断なくずん [...]

禍と福について 投稿日2018年5月16日
「命の長短は身の強弱によらず、慎と慎しまざるによれり。白楽天が語に、福と禍とは、慎と慎しまざるにあり、といえるが如し。」と養生訓で益軒は語っています。 (寿命は身体の強弱ではなく慎むか慎まないかで決ま [...]

楽しみは極むべからず 投稿日2018年4月22日
五経の中の「礼記(らいき)」には「楽しみは極むべからず」とあります。 物事は極めてしまえば面白みが薄れるという言葉で、転じて「何事もほどほどに止め、やり過ぎはよろしからず」といった戒めの言葉なのかもし [...]