信言は美ならず、美言は信ならず

信言は美ならず、美言は信ならず。
自身のためになる忠告は心に苦く感じるものであり、逆に自身にとって快い言葉は信用できるものではない。

老子

 
伝統の文化や技術、芸能に身を置く者でもなく、また医者、弁護士や教職でもないのに、『先生』『師匠』などと呼ばれだしたら要注意といったところでしょうか・・・。政治家には信念に基づき行動される方が多いと私は確信するのですが、一部の『先生』方はこの言葉にヤラレて、道を誤ってしまうのかもしれません。
 
老子の言葉は次のように続きます。
 
善の者は語らないし、語る者は善ではない。
知のある者は知者には見えないし、博識の者は何も知らないように見える。
また聖人はとても徳を積んだように見えない。

 
そして最後にこう締めています。
 
天の道は人に利し、人に害することはない。同じように聖人の道も人のために為し、決して人と争うようなことはない。