女大学

この本については、現代ではなかなか語り辛いところなので、 内容を知りたい方はネットでそのまま『女大学』でググってみてください。 福沢諭吉先生は『新女大学』という論を書いて、『女大学』を批判しているようです。
ところで、この本は益軒先生の没後2年経って刊行されています。この刊行 自体が益軒先生の意思なのかどうか不明なのです。 もし益軒先生はこの本を「門外不出」と考えていたのであれば、先生自身がたいへん困惑しているのかもしれません。
 
追記
『女大学』にさらりと目を通したのですが、この書はどうも益軒先生の著作ではないようです。ウィキペディアにも書かれているとおり、先生の著作から抜粋し、それに編者の個人的な意見を先生の意見として追加編集した書なのかもしれません。また確実に男性目線でかかれたもので、東軒婦人の著作の可能性もまずないものと思われます。

参考:「女大学」『フリー百科事典 ウィキペディア日本語版』。URL: https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%A5%B3%E5%A4%A7%E5%AD%A6
 
 

以下に「女大学」を参照できるページへリンクを貼っています。

参考に福沢諭吉の「新女大学」のリンク先も記載します。

「女大学」との内容比較のため「和俗童子訓 巻之五」のリンク先も記載します。

 
 
【「女大学」に関する投稿】

女大学と新女大学 その③ 投稿日2023年12月10日
『女大学』 嫉妬の心努々(ゆめゆめ)発(おこ)すべからず。男淫乱なれば諫(いさむ)べし、怒恨べからず。妬甚(はなはだ)しければその気色(けしき)言葉も恐しく、冷(さま)して却(かえっ)て夫に疎(うとま [...]

女大学と新女大学 その② 投稿日2023年12月3日
『女大学』 言葉を慎みて多すべからず、仮にも人を謗(そし)り偽を言べからず。人の謗りを聞ことあらば心に納(おさめ)て人に伝え語べからず。謗を言伝ふるより親類とも間(なか)悪敷(あしく)なり家の内(うち [...]

女大学と新女大学 その① 投稿日2023年11月26日
『女大学』 女は容姿よりも心の優れる方がよいとすべきである。心のない美女は起伏が激しく、目つきも鋭く見えて、人に怒り、言葉にも気配りのない口利きをし、進んで恨み妬み我を誇り、人を謗(そし)り笑って、勝 [...]