女の徳は和順の二をまもるべし、和(やわらか)くとは心を本としてかたちことばもにこやかにうららかなるを云う。順とは人にしたがいてそむかさるを云。
女の徳は「和」と「順」の二つを守ることである。「和」とは心を大事にし容姿も言葉も柔らかく穏やかなことを言う。「順」とは人に従って背かないことを言う。
和俗童子訓-教女子法ー/貝原益軒
女性があらゆる場で活躍している現在の状況を鑑みると、「女子に教うる法」は戦国のさめやらぬ時代の主張なのかもしれません。福沢諭吉先生も『女大学評論』でこのような事は女性だけに強いることではないと弾劾しています。ただ、社会で力の限界を知る男性がこのような女性像を求めるのもまた現実なのかもしれません。
参考に『女大学』のページにリンクを貼っておきます。
女大学・・・「女子に教うる法」を再編し益軒の名で出版された書
女大学評論・・・『女大学』を批判するために福沢諭吉によって書かれた著作。『新女大学』の前置として書かれ、各条ごとに『女大学』の内容を挙げ、これを批判する形をとっています。
「女子に教うる法」で言う「女子」とは「我が娘」のことで、世間一般の女性を指すものではないようです。益軒先生の弁護になるかはわかりませんが加筆しておきます。