中国古典は四千年の歴史の中で脈々と編み上げられただけあって非常に面白く、生きていく上でためになる多くの話や言葉に接することができます。益軒先生の言葉もこの中国古典から影響を受けたものが多く見受けられます。そんな益軒先生の言葉を中心に中国古典の話をダラダラと書いていこうと思います。
最近、中国という国を理解しがたいと感じる日本人は結構多いと思うのですが、もし中国人の考え方を知りたいという願望が芽生えたときにはこの中国古典を紐解いてみるのが一番の早道だと思われます。日本人の基本思想・儒教は信義を尊び礼儀正しい日本人の基本理念でそれは国際的にも高く評価されていると私は信じるのですが、ただ中国人にとって儒教はいくつもの思想の中の一思想でしかないのです。この辺りが日本人が中国という国を理解できないひとつの要因となっているのかもしれません。