世々の道にそむく事なし

世々の道にそむく事なし

宮本武蔵/独行道

 
『独行道』は壁書文で、おそらくは武蔵の道場の壁に掛けられていたものと考えられ、現在の「社訓」のようなものだったのでしょう。この言葉は『独行道』の先頭に掲げられ、また『五輪書-地の巻-』末に記載される九条からなる心得でも先頭に「第一によこしまなき事を思ふ所」と記載されています。
非情の兵法の中に身を置いた武蔵ですが、邪道、無道を真っ先に否定しています。