『二天記』は江戸時代中期に二天一流の師範・豊田景英によって書かれた武蔵の伝記になります。資料収集は同じく二天一流師範だった祖父、父の時代から行われており、それらの資料に独自の逸話が追加されているようです。
「巌流島の戦い」の対戦相手・巌流を佐々木小次郎としたのもこの書によるものです。しかし、武蔵の没後130年後に記された書で、それまでに記録として残っていない記事が追加されているため信憑性に欠けるといった指摘も多いようです。
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【「二天記」に関する投稿】
二天記・巌流島の戦い 投稿日2023年4月30日
巌流島の決闘当日
日高まるまで武蔵、寝て起きず。
宿の亭主は起きてこない武蔵を心配して「辰の刻になりましたが・・・」と伝えます。そこへ小倉より催促の飛脚が来ます。
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武蔵と伊織の出会い 投稿日2023年4月22日
武蔵が出羽を旅していた時の事、正法寺原辺りでドジョウを桶に入れた十三四の少年と出会います。空腹の武蔵は、そのドジョウを何匹か所望するも、少年は笑って桶ごと武蔵に渡し去って行きました。
翌日、武蔵は旅を [...]
佐々木小次郎の経歴 投稿日2022年8月27日
二天記には巌流の事が次のとおり簡単に記載されています。
巌流小次郎と云う剣客あり、越前宇坂庄浄教寺村の産れなり。天資、豪宕(ごうとう)壮健、類なし、同国の住(人)、冨田勢源が家人と成りて [...]
完戸何某との決闘 投稿日2022年8月1日
武蔵、伊賀国にて
完戸(ししど)何某(なにがし)と云う者、鎖鎌の上手なり
野外に出て勝負を決す
完戸 鎌を根出す所を 武蔵 短刀を抜き完戸が胸を打ち貫き立所に斃れしを進て討果す
完戸が門弟等、抜連れ [...]
夢想権之助の挑戦 投稿日2022年7月24日
武蔵、江府に在し時
夢想権之助と云し者来し勝負を望む
権之助は木刀を携う
武蔵、折節、楊弓の細え有しか、直に割木を以て立向う
権之助、会訳もなく打ち驅る
武蔵、一打に撃たはす
依りて閉口して去
豊田 [...]