大きく疑えばすなわち大きく進むべし

益軒の哲学書「大疑録」には「大きく疑えばすなわち大きく進むべし。小さく疑えばすなわち小さく進むべし。疑わざれば進まず。」という朱子の言葉が載せられています。
これは「学門は覚えるだけではなく、疑問を持つ事が大事で、疑問を持って考えることから学問は飛躍的に向上する。」といった意味だと思われます。
簡単に言えば「学問とは詰め込み主義ではなく、自らの力で考える事が大事である。」という事ではないのでしょうか。

中国・戦国時代の儒家・孟子も次の通り語っています。
「尽(ことごと)く書を信ぜば、書なきに如かず。」
(どんな立派な書物でも、考えもせず鵜呑みにしてしまうのであれば、その書を読む意味はない)