子供を教育するには・・・

「子供を教育するには、よほど気を付けんといかん。
あまり学問々々といって居ると、口ばかり達者になってじきに親爺をやりこめるようになるよ。
(中略)
しかしそういう息子のある家の庫(くら)には遠からず蜘蛛が巣を張るよ。」

と勝海舟は「氷川清話」で語り、勉学一辺倒の教育を否定しています。
ただ海舟自身、若い頃より苦学をしていますで、勉学自体を否定している訳でなないと思われます。
幕末維新で命を賭して日本の舵取りの一翼を担った男としては、勉学だけでななく実践の重要性を伝えたかったのかもしれません。

続けて勝は
「一国もまたその通りで、理屈ばかりいって居ては、おっつけ貧乏してしまうだろう。」
と語っています。

私自身はほぼほぼ勉学はしていませんが、これまで理詰めで生きてきたため、今では財布に蜘蛛の巣が張ってしまった様です。