兵とは国の大事なり

孫子いわく、兵とは国の大事なり、死生の地、存亡の道、察せざるべからざる也

孫子の冒頭、計篇には上記の通り「戦争とは国の大事である。生きるか死ぬかの存亡の道。様々な事情を察し、慎重に考慮しなければならない」といっています。
そして、これを判断する材料として「五つの条件」を、次の通り挙げています。

一いわく「道」、二いわく「天」、三いわく「地」、四いわく「将」、五いわく「法」

「道」とは、道義的な事。国民の同意の有無。
「天」とは、気運とか天候、世相、時勢、近隣国の情勢など。
「地」とは、戦地の地形や風土。
「将」とは、将軍、武人の人材の有無。
「法」とは、軍隊の統制、兵士の秩序。

一昨日、ロシアがウクライナに侵攻しましたが、ロシアはどれだけ流血に見合う利益が得られるのでしょうか? 少なくとも孫子の「五つの条件」のうち「道」と「天」に関して犯す処がないか気になります。
西に向けて着の身着のまま避難するウクライナの人々を我身に置き換えると、重たい気持ちにならざるを得ません。