諸芸にさはる所

諸芸にさはる所

宮本武蔵/五輪書-地の巻-

 
武蔵はこの言葉を「兵法を鍛錬するための九つの心構え」の第三に挙げています。
また、同様に

第四に諸職の道を知る事。
第六に諸事目利きを覚ゆる事。

という言葉を挙げています。武蔵はいろんな芸や職業に触れて、その道の名人の理念を聞き取り、またその道の道具などを手に取り吟味していたようです。
究めた人の行うところや、考えるところを知れば、住む所が違っても必ず役に立つ時が来ると、武蔵は伝えたかったのかもしれません。