我、人に負かず

寧ろ人、我に負(そむ)くとも、我、人に負かず

佐藤一斎/言志後録

 
ここまでの心境へ到達するのはただ者ではなかなか難しく思われます。
三国時代の曹操は「我、人に背くとも、人、我に背かず(私が人に背くことがあっても、人には背かせない)」といったと言われますが、佐藤一斎はこの言葉に批判を込めたのかもしれません。