人間自ら用に適する所あり

人間自ら用に適する所あり、天下何ぞ為すべき時なからむ
どんな人でも己に適した場所があり、この広い世の中でその人の活躍できる機会がないはずがない。

橋本左内/啓発録

越前藩の武士で緒方洪庵の適塾にて蘭学を学び、その後、藩主の松平春嶽の側近となりますが、将軍継嗣問題で一橋慶喜を推したため、大老・井伊直弼の怒りに触れ安政の大獄で刑死します。『啓発録』は左内が15歳の時に書いた自己啓発書になります。