伝習録・人生の大病は傲の字なり

人生の大病はただこれ一の傲の字なり
人生で罹る最大の病は、ただひとつ傲慢になることである。
 
この言葉を残したのは、中国•明の時代に陽明学を起こした王陽明になります。王陽明が生きた時代は日本では『応仁の乱』の後から戦国時代の初期の頃にあたります。
傲とは「傲慢」の傲になり、自分の立場が絶頂状態の時、つい天狗になってしまう事を戒める言葉になります。王陽明はこの「傲」の状態を大病であると断じているのです。