海舟の虚心坦懐

「勝敗を急ぐと、頭に血が上り、鼓動も早くなる。そうなると対応が裏目に出て、逆に進退を危うくすることから逃れられなくなる。もし逃れられたとしても防御に立とうとする気が起こり、相手に乗じられてしまうものだ。大小の差はあるが物事とはこの規則に支配されている。」

勝海舟は自分自身、この事を悟っていたので、刺客の刃に斃れることもなく、維新の難局に対応することができたと過去を顧みています。