養生訓「怒」と「欲」について

貝原益軒は著書「養生訓」で怒りと欲について次のような事を語っています。

「怒と欲との二つ、最も徳を破り生を失う。怒りを懲らし、欲を塞ぐは易の戒めなり。怒りは火が燃ゆるが如し。人の心を乱し、元気を損なうは怒りなり。抑えて忍ぶべし。欲は水の深きが如し。人の心を溺らし、元気を減らすは欲なり。思いて塞ぐべし。」

「養生訓」という題名からも判るようにこの本は、年配者向けに書かれた本なのですが、記事によっては年齢に関わらず役に立つことが多く書かれています。 この記事もその部類だと思うのですが、ただ若い人に「欲」を抑えなさいというのはちょっと違うのかもしれません。欲の質を大事にすべきと言うことを前提に解釈すべきなのでしょうか・・・。
「怒」に関しては言うに及ばずといったところでしょう。徳川家康も「怒は敵と思え」という言葉を残しています。